外国人の墓じまい|遺骨の海外搬送・永代供養で知っておきたいことと行政書士に頼めること

日本で暮らす外国人は2025年末時点で412万人を超え、初めて400万人を上回りました(出入国在留管理庁)。日本で家庭を築き、老後を迎える方が増えるにつれ、外国人のお墓と墓じまいの相談も増えています。

日本で亡くなった家族の遺骨を母国へ戻したい、海外に住んでいて日本の墓地に行けない、永代供養に切り替えたい。こうしたご相談は、国境・宗教・言語・書類が絡み合うため、日本人の墓じまいより手続きが複雑になります。この記事では、外国人の墓じまいで知っておきたいことと、ご家族によって判断が分かれるポイントを整理します。

この記事のポイント

・国籍を問わず、日本人と同じく改葬許可を受けて墓じまいができます
・海外に住んでいても、委任状などを整えれば郵送・オンラインで進められます
・遺骨を母国へ送るときは、相手国が受け入れるかどうかが最大の壁です
・在留資格の業務も扱う行政書士が、改葬の手続きから書類の整理までお手伝いします

目次

①日本人の墓じまいとの違い

項目外国人の墓じまいで加わること
親族との連絡海外に住む親族と、時差や言葉を越えて調整する
委任状在外公館の署名証明や、認証が必要になる場合がある
移す先国内の供養先に加えて「母国への搬送」という選択肢
宗教土葬の希望、宗派を問わない供養先選びなど

費用は国内で完結する場合で総額50万〜150万円が目安で、母国へ送る場合は翻訳や認証、輸送、渡航の費用が加わります。期間は国内で2〜3か月、海外への搬送を伴うと3〜6か月が目安です。

外国人の墓じまいが増える理由と改葬手続きの流れ、供養の選択肢をまとめた図解

日本で眠るか、母国へ還すか。ご家族の考えから進め方が決まります

②気をつけたいこと

遺骨を取り出してから「受け入れられない」と分かることがある

日本側の書類が整っても、相手国が受け入れなければ遺骨を持ち出すことはできません。遺骨の持ち込みを厳しく制限している国や、宗教上の理由で受け入れが難しい国もあります。順番を誤ると、行き先のない遺骨を長く保管することになりかねません。

また、日本国内で土葬を受け入れている墓地は全国でもごく限られています。信仰と日本の制度の折り合いをどうつけるかも、ご家族で考える必要があります。

③帰国前にお墓をそのままにするとどうなるか

日本での仕事を終えて母国へ帰るとき、「手続きがわからないので、ひとまずそのままに」とお墓を残していく方がいます。管理料が支払われなくなったお墓は、次のように進んでいきます。

段階起きること
管理料の滞納お寺や霊園から、登録された住所や日本にいる親族に連絡が届く
使用権の取り消し墓地の使用規則により、一定期間の滞納で使用権が取り消されることがある
無縁墳墓としての改葬縁故者が見つからないと、官報への掲載と墓地での立札(1年間)を経て、管理者が遺骨を移すことができる(墓地、埋葬等に関する法律施行規則3条)
合祀移された遺骨は多くの場合ほかの遺骨と一緒に納められ、後から取り出せなくなる

帰国してからでは手続きが重くなる

母国に戻ってからでも墓じまいはできますが、日本の役所やお寺とのやりとりを海外から進めることになり、委任状の認証や郵送の往復で時間も費用も増えます。日本にいるうちに、墓じまいをするか、永代供養に切り替えるかを決めておくと負担が小さく済みます。

④ご家族によって判断が分かれる3つのポイント

日本で供養を続けるか、母国へ戻すか

子ども世代がどこで暮らしていくか、故人や家族の信仰によって、選ぶ道が変わります。

海外にいる親族と、どう手続きを進めるか

誰が申請者になるか、海外の親族の委任状をどう整えるかによって、必要な書類と期間が変わります。

相手国が何を求めているか

翻訳、公的な認証、輸入の許可など、国によって必要な書類が大きく違います。

この3つは、ご相談の際に一緒に確認します

お墓の所在地、ご家族の国籍と住んでいる国、遺骨をどうしたいかをお知らせいただければ、必要な手続きと進める順番を整理します。

国籍や世代を越えて地域で暮らす人々が公園で語り合う多文化共生のイメージ

国籍を越えて暮らす地域で、供養の形も少しずつ変わり始めています

⑤フジ行政書士事務所にお任せいただけること

フジ行政書士事務所は、在留資格の業務も扱う行政書士事務所です。外国籍のご家族の事情をふまえて手続きを進めます。

お任せいただけること内容
改葬許可の申請申請書類の作成から申請まで行います
書類の取りまとめ新しい供養先や今の墓地管理者との書類のやり取りを進めます
海外のご家族との委任署名証明や認証が必要な委任状の準備をご案内します
必要書類の洗い出し相手国の要件に合わせて、足りない書類を確認します

料金

内容料金(税込)
個別の書類作成20,000円〜
ライトサポート / スタンダードサポート35,000円 / 55,000円
フルサポート120,000円

交通費・郵送費・証明書の発行手数料などは別途実費です。墓石の撤去や新しい納骨先の費用は別にかかります。詳しくはご利用料金をご覧ください。

翻訳費・認証の手数料・国際輸送費などは別途必要です。

よくある質問

Q. 外国籍でも日本で墓じまいはできますか?

できます。改葬の手続きに国籍の要件はなく、日本人と同じく改葬許可を受けて進めます。

Q. 海外に住んでいて日本に行けませんが、手続きできますか?

委任状などを整えれば、郵送・オンラインで進められます。どの書類が必要かは、お住まいの国によって変わります。

Q. 遺骨を母国へ送りたいのですが、何から始めればよいですか?

遺骨を取り出す前に、相手国の受け入れの条件を確かめることが先です。確認の段取りから一緒に考えます。

Q. 費用はどれくらいかかりますか?

国内で完結する場合で総額50万〜150万円が目安で、母国へ送る場合は翻訳や輸送などの費用が加わります。お見積りは事前にお出しします。

外国籍のご家族のお墓や、遺骨を母国へ送ることでお悩みの方は、お墓の所在地とご家族の状況をLINEでお知らせください。進める順番を一緒に整理します。

とりあえずLINEで相談する フジ行政書士事務所ホームページ

全国対応(大阪・箕面の事務所より郵送・オンラインで対応)

出典:出入国在留管理庁「2025年末現在における在留外国人数について」

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この記事を書いた人

フジ行政書士事務所(大阪府箕面市)の行政書士。大阪府行政書士会所属、登録番号第24261915号。墓じまい・改葬の書類作成と手続きをお引き受けしています。

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